2016年7月11日月曜日

感想・書評「幕末暗殺史:森川哲郎」ネタバレ注意・どうして被害者が暗殺対象となったのか・誰が暗殺したのか・その動機は何かに注目(レビュー)。 #読書

『幕末暗殺史』(森川哲郎):日本の歴史の裏面

幕末といえば志士とよばれる人が活躍し、現代人のあこがれるような偉人を数多く輩出した時代でした。しかし、その裏では非合法な暗殺が広くまかり通っていたことも事実です。『幕末暗殺史』では幕末の暗殺事件をいくつかピックアップして、どうして被害者が暗殺対象となったのか・誰が暗殺したのか・その動機は何かに注目し、暗殺事件そのものと事件の周辺を明らかにしていきます。この手の歴史書には筆者の独想や思い込み、もっとひどいものには事実誤認があることが多いのですが、本書は筆者が抑制的に文章を書いており、著しい誤謬は見当たらなかった気がします。「最新の歴史学の新発見」のようなものを期待すると物足りないかもしれませんが、暗殺事件の概要を知りたい人には最適な一冊といえます。本書の最後には暗殺年表が収められているのですが、暗殺の件数と犠牲者の数に瞠目することでしょう。わずか10年程度で数多くの命が散っていった時代の狂気は、幕末志士の活躍に隠されがちではありますが、忘れてはならない歴史の裏面だと思います。

ありがとう寄稿。

当時は普通に単行本で購入して読んだのですが、そのあと古本屋で売って、何年か経つとまた読みたくなってそんな時に完全版が発売されたんです!
翠と晃のお互い好きなのにすれ違う感じも、もどかしくて毎回新鮮な気持ちで読めます…矢沢あい:天使なんかじゃない完全版1〜4巻/感想ネタバレ注意!あらすじ。 #COMIC | 大人がおすすめる漫画日記。

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