2016年6月6日月曜日

感想・書評「むかしあけぼの―小説枕草子:田辺聖子」ネタバレ注意・歴史が大好きで中でも藤原定子が一番好きで、定子に仕えた清少納言の随筆である枕草子は現代語版で読んでいましたが…(レビュー)。 #読書

むかしあけぼの―小説枕草子-(田辺聖子)

この本は清少納言の枕草子を現代的に田辺聖子さんが分かりやすく書いた本です、私は歴史が大好きで中でも藤原定子が一番好きで、定子に仕えた清少納言の随筆である枕草子は現代語版で読んでいましたが、この本はとても分かりやすく、楽しんで読めました。定子は有名な藤原道長の兄、道隆の長女で一族の期待を一身に背負って一条天皇の後宮に入内します。一条天皇は定子より4歳年下でしたが、二人の仲はとても睦まじかったようです。特筆すべきは定子の素晴らしさです。容姿の美しさに加え、当時女官として出仕していた母親の高階貴子から漢学の素養も受けており、まさに才色兼備の女性だったようで、その生き様は私の憧れです。皇子を生む前に後ろ盾の父を亡くしており、政治的には没落して父の弟である道長からは執拗な攻撃を受け、25歳の若さで亡くなってしまいますが、不遇の時代でも志は高く、凛とした振る舞いがとても素敵です。清少納言もその憧れを尽くした女主人だったようで、その素晴らしい主従の仲が千年たった現代でも生き生きと描かれています。定子の生き方は私の目標でもあり、常にポジティブな思考を持ち、自分を磨いていくことの大切さを教えてくれました。

ありがとう寄稿。

父親が最後に見ていた母親の写真。信歩は父と母のどちらに似ているのでしょうか。色々なことが明らかになっていく予感がしてワクワクします。
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